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分担研究SFTSレジストリの構築
SFTS×SFTS

研究内容Research

レジストリ研究の概要

  • 対象:研究参加医療機関でSFTSと診断された症例
  • 同意取得あり
  • 臨床情報:REDCapを用いて入力
  • 検体:血清、PBMC、尿、皮膚スワブ、髪の毛などを阪大に送付
  • 倫理審査は阪大で一括審査を予定
  • まずは西日本の都道府県から各1-2施設を目標に開始し、徐々に施設を追加
REDCapの使用について
  • 米国ヴァンダービルト大学が開発した、Webブラウザ上でデータの収集と管理ができるElectronic Data Capture (EDC) システム
  • 入力する情報:既往歴・曝露歴・血液検査所見など(REDCapを使用)
  • 各施設にアカウントを発行し、症例情報を登録
  • 入力するのは入院時、退院時の2回

症例登録とフォローアップの流れ

フローチャート

収集する臨床情報・検体

採血について

入院時の採血項目

  • CBC、血小板分布幅、目視像
  • TP/Alb, T-bil, AST/ALT, ALP/GGT, LDH BUN/Cre, Na/K/Cl/Ca, CRP/ESR, フェリチン

採血以外の検体採取のご依頼(診断時点)

  • 額からの皮膚ぬぐい綿棒(皮脂のウイルス検出目的)
  • 枕元についた頭髪の採取(頭皮/毛母のウイルス検出目的)

検体採取のスケジュールと種類

  • Day 1、Day 5、Day 30(または退院時)、Day 365(可能であれば):PBMC
  • Day 3、7、9・・・:血清

PBMCとは?

  • 「Peripheral Blood Mononuclear Cells(末梢血単核球)」の略称で、血液 中に含まれる免疫を担う細胞たちのことを指す
  • T細胞、B細胞、NK細胞、単球などを含む
  • 採血して速やかに遠心分離することで PBMCを分離する。
    PBMCは研究室で凍結保存可能

PBMC分離に必要なもの

PBMC分離から発送まで

PMBCのイメージ

臨床検体について

臨床検体

  • 毛髪:袋に入れて凍結
  • 額のぬぐい綿棒:阪大から送付するウイルス輸送培地に入れて凍結
  • 輸送は血液検体と同時に送付
検体の種類

送付方法

  • PBMC分離ができる施設→まとめて送付
  • PBMC分離ができない施設→採取48時間以内に阪大に送付
検体の送付方法

レジストリデータで可能な研究

1. ウイルスの解析

  • SFTSウイルスの遺伝子解析:日本国内のSFTSウイルスの分子疫学的特徴を明らかにする
  • 臓器・検体におけるSFTSウイルス量の測定:尿や皮膚スワブ、髪の毛などの検体中のウイルス量の測定
ウイルス解析のイメージ

2. 免疫応答の解析

  • 抗SFTS抗体の産生動態:急性期から回復期にかけての抗体価の変化を追跡し、免疫応答の持続性を評価
  • 免疫細胞の応答解析:T細胞・B細胞の応答を解析し、重症化リスク因子としての免疫反応異常を評価
  • 回復者血症療法・モノクローナル抗体療法の開発
免疫応答解析のイメージ

3. 宿主要因の解析

  • SFTSにおける重症化関連宿主遺伝子の同定(WES, HLAタイピング、GWAS)
  • 早期診断マーカー・重症化予測マーカーの探索
  • マルチオミクス解析
宿主要因解析のデータ

4. 臨床情報の解析

  • 既存抗ウイルス薬の効果検証(ファビピラビル投与群 vs 非投与群)
  • SFTS以外の病原体との関連(共感染、二次性感染症)
  • SFTS後遺症の実態調査
臨床情報解析のイメージ